新客殿・施薬殿建立記⑦

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◆瓦葺き、左官…匠の業で一気に

〔H.17.03.26〜〕

10628 上棟式後の工事は一気に進みます。

瓦は雨が降らぬことを祈りながら、約一ヶ月半で完了。岐阜から3人の瓦職人が住み込みで休日返上で作業下さいました。

左官は地元の職人。コマイを組んで土を塗っていきます。

左官技術は地域によって違うそうで、その土地の気候風土を熟知していなければなりません。

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◆落慶前夜…浄火に包まれ御本尊開扉

〔H.17.10.24〕

10790 落慶前夜、灯明の結界が張られた浄路を本堂に進み、御本尊・薬師瑠瑞光如来の開扉法要厳修。
声明の中、10年ぶりとなる秘仏の扉が聞かれました。浄光の中に現れた薬師如来、日光・月光画菩薩に新客殿落慶を御奉告申し上げ、益々の威光倍増、護持発展を至心に祈りました。御本尊の御手より縁紐が結ばれ、堂前に垂らされ、参拝者は「おんころころせんだりまとうぎそわか」の御真言を唱えながら縁紐を握り、稀なるご縁を結びました。
10776 10809 日没と共に境内を30名の僧侶が行道し、本堂にて本尊開扉法要、新客殿にて入仏法要が営まれた。

新調された客殿の紋幕は御本尊の脇持、日光月光両菩薩の種子が染め抜かれた。


◆無魔落慶…散華舞う中、稚児ほほえむ

〔H.17.10.25〕

11125 11146 法要の後、お稚児さんは住職から「よくがんばりました」と褒められると、緊張のほぐれた笑顔で「ありがとう」と大きな声でお礼を言って、記念品を授かりました。

11027 行列には鵤工舎の皆さんも揃いの装束で参加下さいました。